ちゃんみなの新曲「美人」が刺さりすぎて泣いた話〜美しいって何?〜
2021年3月19日に配信スタートとなった、ちゃんみなの"美人"という曲。
なかなか過激なシーンや刺激的なシーンがあり、歌詞もなかなか攻めた内容ですが、これが私には刺さりまくって、結構泣きました。
ちゃんみな自身の"美人"についてのコメントの一部はこちら↓
自分が容姿について批判され傷ついた過去の日々を、忘れてはいけない、許してはいけないと思い「美人」を制作しました。
MVの中には刺激的で衝撃的なシーンもありますが、自分や誰かを傷つけたり面白がったりする意図は決してありません。
この楽曲は「本当に自分が好きな"美"に自信を持って欲しい」というメッセージを込めて全てを表現しています。この曲が広く伝わり、「美」に囚われ悩む方たちをはじめ多くの方の救いになるようにと願っています。
私の持つ精一杯の愛と心を込めて。
ちゃんみな自身が、容姿について批判された日々について、まさにそのままの気持ちをぶつけた楽曲だと言えます。
歌詞はこちら↓
私は、この曲を聴いて、
「自分の求める美しさってなんなんだろう」
そう思い、涙が出ました。
私自身、容姿に自信なんてないし、整形したいと思うこともよくあります。
好きな人がいたとき、
「もっと美人で可愛かったら、もっと堂々と好きだと伝えられたかもしれない。もっと自信のある自分で接することができたかもしれない。」
そんな風によく思っていました。
私がメイクが好きなのは、自分にとってのなりたい顔に少しだけでも近づくことができるという部分が大きいです。
私はメイクやコスメが大好きなので、コスメレビューもしています。
だけど、容姿が美しいことだけが、"美人"では無いこともわかっています。
心の美しい人だって、"美人"だし、
ありのままの姿で生きる人も、"美人"だし、
生まれもった体は、誰もが、"美人"です。
それはよく分かっているのに、私は、容姿が良くなるようにと、コスメを紹介し、毎日メイクをします。
これは、
容姿が美しい=美人
ということを広めているのではないかと、すごく悩みました。正直、今もその答えは、はっきり分かりません。
ちゃんみなの"美人"のPVにもあるように、
鼻は高く、人中は短く、唇は大きく、かつ、規定内のバランスを守るべし
-ちゃんみな"美人"のPV内のセリフ引用-
このセリフのように、美人になりたいとメイクをしたり、整形したりします。コスメレビューは、それを助長しているのではないか、そんなことを思いました。もちろん、考えすぎだと言われる部分もあるだろうし、レビューの目的はそれだけではありません。ですが、容姿を良くすることを「美人になる」と捉えている部分も少なからずあります。
「誰が美人の定義なんて考えたのだろう」
「そもそも、美人の定義なんてあるのか」
そんなふうに曲を聴いて思いました。だけど、容姿を良くしたいとは思います。そうやって、考えは堂々巡りを続けています。
私が整形したいと思うとき、クリニックを調べたり、症例を見たりして、こんな風になりたいと強く思います。だけど、整形したら、今の自分の顔を、自分自身が否定することになるんじゃないかと、少し怖くもなります。
「今の自分のままでは誰も愛してくれない」
それを自分が自分に言っているような気がしてきます。
もちろん、そうじゃなくて、
「今の自分も好きだけど、整形してもっと好きになりたいから、だから整形する」
と言っている自分もいます。
これが言い訳なのか、本心なのか、考えれば考えるほど、分からなくなります。
今の世の中は、整形は普通になっているし、Instagramを開けば、可愛い子は沢山出てくるし、容姿の美しい人を見る機会がすごく多いです。
だからこそ、
「綺麗でいること」
「美人に近づくこと」
そういう、容姿のことに対して、どうしても囚われてしまうところがあります。
私自身もそうです。
特に私は、好きな人と疎遠になったとき、すごく美に囚われました。
「私が美人だったら、彼は離れていかなかったのかもしれない」
そんな風に考えて、毎晩のように泣きました。美しくなることに囚われた、小さな子供みたいに泣きじゃくっていました。
鏡を見る度に、もっとここがこうだったら、と考え悩みました。
ご飯が喉を通らなくて、自然に痩せました。痩せたと言うよりは、げっそりしていたのかもしれません。
久しぶりに会う友達には、
「めっちゃ痩せたね!どうしたら痩せれるか教えて!」と言われました。
また、もともと太ってはいなかったので、
「大丈夫?なんかあった?」と心配してくれる友達もいました。
痩せている=綺麗
ではありません。
だけど世間一般に、美容体重とかモデル体重とか言われるものが存在しています。
「美しさの理想は人それぞれ」
だと思います。
それでも、容姿に囚われがちな現代を生きる私たちは、美人という概念への認識を、よく考えなければいけない。
どんなときの貴方も、"美人"である。
そんなメッセージ性を、ちゃんみなの"美人"から強く感じました。
そして私は、心は見えにくいものだけれど、心だけは、一番に美人でありたいと思いました。
みなさんは、この曲を聴いてどう思いましたか?